活動レポート

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寺院の児童養護施設への訪問診療

up 2018.10.23

ある日、日本人の支援者の方から連絡がありました。
「ミャンマー人の寺院が運営する児童擁護施設の子どもたちが皮膚の病気にかかっていてひどい状態だから診てほしい。」
(ミャンマーでは寺院が社会保障の一部を担っており、医療施設や児童養護施設、老人介護施設を運営しているところが多くあります。)

ジャパンハートにはヤンゴンにドリームトレインという児童養育施設があります。普段からそこの子どもたちと過ごすことも多く、その話を聞いて居ても立ってもいられない気持ちになりました。

このまま考えていてもしょうがない、見に行かないと何も始まらないなと思い、まずは見学にいきました。

そこには・・・

ジャパンハート 国際医療ボランティア ミャンマー事業部 活動レポート

なんと270人の子ども僧侶が!!

みんな、とても可愛らしくきちんと並んで座って私たちが来るのを待ってくれていました。
皮膚の症状は思ったよりもひどく、100人以上の子どもが皮膚の病気を持っており、最初に聞いた印象よりも大仕事になりそうでした。

日本では子どもの皮膚の病気を内科医が見る機会は少なく、私にとっても大きな挑戦になりました。皮膚科に進んだ後輩に何度も何度もしつこく質問をしたり、教科書を読んだり勉強しました。
ジャパンハートの看護師と段取りや物品の準備をして、ついに訪問診察の日を迎えました。

ジャパンハート 国際医療ボランティア ミャンマー事業部 活動レポート

ワチェ慈善病院、専門ミッション、ドリームトレインの各部門から日本人看護師やミャンマー人通訳が参加してくれました。しかしお寺の都合で今回与えられた時間は3時間。100人の子どもを見ることは難しく、症状のひどい子から順番に20人を診る予定で始めました。

ジャパンハート 国際医療ボランティア ミャンマー事業部 活動レポート

ですが、途中から「この子も見て欲しい」「あの子も見たほうがいい」というように近くで遊んでいる子どもを捕まえてどんどん診ていくうちに結局30人の子供を診ることができました。

ジャパンハート 国際医療ボランティア ミャンマー事業部 活動レポート

熱帯特有の気候、子どもの集団生活、日本とは異なる衛生観念などが影響した皮膚の病気の子が多いです。頭や顔に膿が溜まっている子も多く、5人ほど現場で膿を出す処置をしました。
数人ですがアトピー性皮膚炎の子もおり、ミャンマーにも徐々にアレルギーを持つ子どもたちが増えている印象でした。

ジャパンハート 国際医療ボランティア ミャンマー事業部 活動レポート

国際協力で最も大切で最も難しいのが、『継続性のある事業』にできるかどうかという点です。国際医療でもそれは同じです。1回だけ何かをするのは容易ですが、それを続けていくことはとても難しいのです。
診察している横で遊んでいる子どもたちを眺めながら、「この子たちの治療を継続していくために、自分ががんばれることがたくさんある」と決意を新たにしました。

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自分が面倒をみてあげられる子どもや患者さんが増えるたびに、ミャンマーという異国で自分も必要とされている実感し、その幸せを噛み締められます。

ジャパンハートミャンマー
ワチェプロジェクトコーディネイター
長期ボランティア医師 森 徳郎

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