活動レポート

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職種・国の垣根が低いAAMCチームカンボジア 2つの話題 ~多職種回診とクリーン活動~

up 2018.11.25

―多職種連携―
なかなか自分で離床できなかった手術後患者さんのリハビリテーションについてお話します。
貧血により鉄剤を飲み始めたという事もあるのですが、お腹の切開創を痛がりなかなか起き上がろうとされませんでした。創が痛くない起き上がり方法を理学療法士が指導し、自力で起き上がれるようになったものの、頭や頸の痛みの訴えが続き、離床が進まない状況でした。

カンボジア人、日本人問わず医師や看護師達と頻回に情報交換しました。看護師からの提案もあり、患者さんの離床意識を高めるため、イラスト入りのリハビリテーションメニューを書いたものに、通訳がクメール語の説明をつけ、ベッド横に掲示しました。
リハビリテーション時には、看護師たちも参加しその様子を見学したり、看護師たちのバイタルチェック時には理学療法士が同行したりと、時間と場を共有する中で、スムーズに課題解決を図る環境があることを感じることができました。

また後日には「術後患者さんの痛くない起き上がり方法」という勉強会も開き、職種間を超えた学ぶ機会を持つことができました。

ジャパンハート 国際医療ボランティア カンボジア活動レポート

 最近、日本ではセラピストの病棟担当制は珍しくなくなってきましたが、ここAAMCでは勤務しているクメール人と日本人の医師、看護師、通訳が一緒に朝の回診で病棟患者さんを回診します。そこにセラピストも参加させていただいています。常に新鮮な情報のやり取りができますし、そこで議論された結果はすぐに患者さんへ活かすことができます。

セラピストは病棟回診ばかりでなく、外来患者さんの診察・処置にも立ちあえます。当然、リハビリテーションが必要な患者さんばかりでありませんので、物を運んだり、懐中電灯で照らしたり、というようなお手伝いをすることが多いですが、その中でカンボジアの人たちの疾患傾向や治療環境、生活状況を知ることができます。

診察や処置を通じて、クメール人の患者さんやスタッフが色々と教えてくれる機会になっています。一方的に指示したりされたり、教え教えられるという関係でなく、お互いの持っている知識情報・技術を提供しあって、力を合わせて仕事しているという気持ちを持つことができます。

チーム医療で大事なことはお互いをrespct(尊敬)することとよく言われます。日本で仕事していると、これはなかなか難しいと思う場面にも出会いますが、ここAAMCでは実践しようとしているなと感じています。

―クリーン活動―
 昼の休息時間後、眠くなるのは私ばかりではないと思いますが、AAMCでリハビリテーションをする患者さんが少ない時に何をしているかというと、クリーン活動、つまり車いす等の掃除をして眠気を吹き飛ばすようにしています。

先日、車いすのホコリを拭いていると、清掃員のクマエがストレチャーを持ってきて、私の横でホコリをとり始めるではありませんか。以前にも、玄関で松葉杖や車いすを修理していたら、私のぎこちない手つきを見かねてなのかどうかわかりませんが、患者さんの家族やAAMCの清掃スタッフが自主的に手伝ってくれたり、代わりに作業をしてくれました。

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寄付していただいた物が壊れたまま、あるいはホコリをかぶったまま使われているというのは申し訳ないと思いますが、医療以外でも掃除や修理作業を通じて、物を大切に使う事や寄付されたものをきれいにする気持ちをクメール人スタッフたちとも共有していきたいと思います。

ボランティア理学療法士 石井 隆

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