活動レポート

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カンボジア人スタッフと一緒に切磋琢磨する日々

up 2019.07.23

こんにちは。長期医師ボランティアの森田皓貴です。

こちらに来てもう3ヶ月が経ちました。ようやく慣れてきたなと感じています。

長期医師「ボランティア」として来たからには、何かカンボジア人のために役に立ちたいという思いがあって、ここに来ました。ところが、実際活動をしてみると、カンボジア人のスタッフに助けられることの方が多いです。

例えば、病棟の患者さんを回診する際は、僕の拙い英語を理解してくれて通訳してくれます。また、患者の生活を教えてくれて「この人にこの治療は難しい」「この治療ならできると思う」などのアドバイスをくれます。
例えば、糖尿病の患者さんで、なかなか治療の必要性を理解してもらえない、カンボジアの人々に合った食事療法などについて、カンボジア人医師が調べてきてくれて、カンボジア語を英語に翻訳してくれて情報を共有してくれます。
例えば、彼らと診療していて、治療の方針を話し合った時に、僕の気づかないところを指摘されることもあります。

医師 ボランティア ジャパンハート

 こちらにきて最初の頃はカンボジアの医師に何か質問されたとき、なかなか自信をもって答えられなかったり、上手に説明することができなかったりする場面が多く、落ち込んだりすることもありました。もしかしたら、自分自身に求めていたものが高過ぎたのかもしれません。自信がなくて、ときどきもじもじしてしまう僕ですが、いつでもカンボジア人が明るくいてくれるから、頑張ろうと思えます。最近ようやく「大切なことは一つ一つ、真摯に向き合うことだ!」とある意味開き直ってから、カンボジア人とよくコミュニケーションをとり、わからないことがあれば「一緒」に調べることができるようになりました。

 ここに来る前、カンボジアのポルポトの時代に知識人の多くが殺され、医師も少なくなり、医療が市民に信頼されていない状況がある、と聞いていました。また医学教育も十分ではなく、医学生は十分な指導が受けられないといった話を聞いていました。しかし、いざ現場に入ってみれば、カンボジア人医師に教えることよりも彼らから学ぶことの方が多くあります。また、もしこの病院の医師が日本人だけだったら、現地に溶け込むことのできない独りよがりな医療を提供する団体になっていたでしょう。
同じ屋根の下で過ごし、同じ釜の飯を食べ、患者さんのためという同じ目標を持って過ごす毎日。カンボジア人スタッフは僕にとってはかけがえのない仲間です。彼らと切磋琢磨し、ともに学ぶことが、僕にとっても彼らにとっても成長できるチャンスになると信じて、今後も一つ一つ頑張っていこうと思います。

医師 ボランティア ジャパンハート

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