活動レポート

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次のステップへ〜ウドムサイ県での甲状腺疾患治療に対する活動報告〜

up 2022.10.31

ラオスウドムサイ県での甲状腺疾患治療事業並びに技術移転活動の最終評価会議が終了しました。
この会議を終えたということは即ち、活動に対して掲げていた目標が達成したということを、ラオス政府から認めてもらえたということになります。
ウドムサイ県で甲状腺治療に関する活動は引き続き継続する予定ですが、新たに目標や計画を掲げ、より医療提供を行うための活動へと変化していきます。

次のフェーズでも多くの知識と技術をラオスの医療者へ伝え、多くの患者さんへ医療を届けていきます。
新たな計画を提出しウドムサイ県病院での次の活動が始められるのは、来年の今頃になる予定です。その間も病院にはたくさんの甲状腺疾患の患者さんが来ます。
活動が再開するまでの期間も、私たちは診療のサポートを継続していきます。

ラオス事業部がラオスの甲状腺疾患に着目し本格的に活動を始めたのは2015年でした。
当時、ラオス最北ポンサリー県で始めた活動はその後、2017年にウドムサイ県へと活動の拠点を移した上でMOU(政府との活動に関する覚書)を締結し、活動を継続していきました。
本来であれば開始から3年で活動が終了するはずでした。しかしコロナウィルスの感染拡大の影響も受け、5年という月日を有することになりました。

このような状況下でも予定していた活動を終了することができたのは、ウドムサイ県病院をはじめとした、ラオスの人たちの努力によるものだと感じております。
特に内科診療においてはウドムサイ県病院のスタッフだけで活動が行えるまでに成長しました。

また、この活動には医療者だけでなく多く人たちが、日本、ミャンマー、カンボジアからも参加してくださいました。
さらには、日本から私たちの活動にご理解いただきご支援してくださった皆様の存在があったからこそ、成し得たことだと感じております。
皆様からのご協力に対し、改めて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

会場の様子。会場の設営も全て現地スタッフで行います。

また、今回の最終評価会議でウドムサイ県病院の医師4名と看護師1名に対して感謝状授与を行いました。
彼らは活動当初から欠けることなく活動に参加し、その中でリーダーシップを発揮しながら、知識や技術習得に対して努力され続けていたため、この度表彰を行いました。
彼らの誇らしい表情を目にしたり、「学びの場を与えてくれてありがとう」と感謝の言葉をいただいたりして、大変喜ばしい気持ちになりました。

ラオスの人たちのために自分ができることを考え、私たちの活動に協力して必死に学びを深めようとしていた彼らの努力を知っているからこそ、こちらからの感謝を伝える機会を持てたことは、私たちにとっても素晴らしい刺激となりました。
私たちの活動は技術移転も大きな目標の1つです。患者さんだけが私たちの活動の対象ではなく、現地医療者も同様です。

私たちがいなくなったとしても彼らだけで活動を続けられることが大切だと考えています。
共に活動する彼らが中心となって行えるそんな未来がより濃く見えてきたように感じました。

内科診療のメインパーソンであるDr.Daochan

今後もラオスの人たちと共に、ラオスの人々の気持ちに寄り添った医療を届けていきたいと思っています。
出会った全ての方へ感謝と、これから会う方へ思いをこめて。次の3年間も充実した素晴らしい活動になりますように。
コープチャイライライ!!(ありがとうございました!)

ラオス事業部 
吉田真弓

▼プロジェクトの詳細はこちらから
ラオス | 北部・ウドムサイ県での甲状腺疾患治療事業並びに技術移転活動

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