活動レポート
ミャンマー
2026.06.21
ミャンマーの新学期が始まる6月、今年度の受け入れを予定していた15名の子どもたち全員が養育施設Dream Trainに到着しました。
ミャンマー西部に位置し、バングラデシュと国境を接するラカイン州から来た子もいれば、Dream Trainの多くの子どもたちの出身地であるシャン州やマンダレー地方域から来た子もいます。小学生もいれば中学生もいます。
しかし、彼らに共通しているのは、ここに来るまでの道のりが決して平坦ではなかったということです。

内戦が長期化するミャンマーでは、空爆や戦闘により学校が閉鎖された地域が各地に広がっています。避難を余儀なくされ、家族が離ればなれになった子どもも少なくありません。
経済的な困窮により、学費はおろか日々の食事にも苦労する家庭もあります。
今回入所した15名もまた、そうした環境の中で暮らしてきました。
ある幼い女の子に、村での暮らしについて尋ねました。
「飛行機の音が一番怖かった」
そう静かに話してくれました。
防空壕に入った回数は、本人の感覚では100回を超えるそうです。
本来なら遊び、学び、友だちと笑い合うはずの時間に、彼女が経験していたのは緊張と不安に満ちた日々でした。
Dream Trainに来ることは、単に住む場所が変わることではありません。
落ち着いて眠れること。
学びを続けられること。
体調を崩したときに適切な医療を受けられること。
それらすべてが、初めて手にする安心だという子もいるかもしれません。
新しい環境に慣れるまでには時間がかかりますが、スタッフ一同、一人ひとりの変化や成長を丁寧に見守っていきたいと思います。

さて、不安を抱えながらDream Trainにやって来た子どもたちですが、その胸にはそれぞれ未来への希望もありました。
将来の夢を尋ねると、医師、エンジニア、料理人、学校の先生など、さまざまな答えが返ってきました。「日本に留学したい」と話す子もいます。
言葉はまだ幼くても、その先にある「学びたい」「成長したい」という思いはとても力強く感じられます。
その思いに応えるため、Dream Trainでは今夏、新たな取り組みを始めます。
「ノンフォーマル教育」の開始です。
正式な転校書類がそろわないなどの理由により公立学校へ編入できない10歳から14歳の子どもたちが、小学校段階の学びを積み重ねながら次の課程へ進むための橋渡しとなる教育プログラムで、今年度の新入所児童のうち4名が参加する予定です。
さらに、施設外の地域の子どもたちにも学びの機会を提供していく計画があります。
施設の壁を越えて学びの場を広げる――Dream Trainにとって、新たなフェーズの始まりです。

食事、生活環境、学ぶ機会、そして医療。子どもたちの日常を支えるすべてと、一人でも多くの子どもたちに希望を届けるための新たな挑戦は、皆様からの継続的なご支援によって成り立っています。
里親として子どもたちの到着を心待ちにしてくださっていた皆様をはじめ、いつもDream Trainを支えてくださるすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
Dream Train 那須田玲菜
Dream Trainでは、皆さまからのご支援を子どもたち一人ひとりの成長や夢の実現につながる体験・学びの機会に大切に活かしてまいります。
Dream Trainの活動にご関心をお寄せくださる方は、ぜひこちらをご覧ください。
https://www.japanheart.org/lp/dreamtrain/
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Dream Train 子どもたちの夢や未来を育む養育施設