活動レポート
日本
2026.11.03
現在、災害支援・対策セクション(iER)は令和8年熊本地震の被災地にて支援活動を継続しています。
ジャパンハート災害支援・対策事業部では現在「令和6年能登半島地震」および「令和8年熊本地震」の支援活動を行っています。
過去の災害から学ぶこともありますが、発災からの経過時間・場所が異なる2つの災害に対して同時に支援活動を行っているからこそ得られる気づきもあります。
発災直後、保健医療チームにおける「災害サイクル」でいう超急性期・急性期を経て亜急性期へと至る現在まで活動を続けている熊本支援活動においては、当時の能登での経験や学びを活かし、「要配慮者を医療・介護・福祉の観点から評価する」「生活再建に向けて必要支援を検討する」という姿勢を団体内で共通認識として持つことができています。
また、今後の「避難所から仮設住宅へ移る中で生じうる課題に対して必要な支援」―――コミュニティの再構築、人や生活が見えなくなることによる孤立の予防、仮設住宅内での生活動線設計の必要性など―――を把握する・見極めるというのも、能登の中長期支援を継続して行っているからこそ、イメージしやすく取り組みやすいものとなっています。

一方で、熊本に常駐しながら月に一度能登を訪問することで、慢性期といわれる能登の現状に対して改めて気づかされることもありました。
発災直後には非日常であった道路の凹凸や電柱の傾き、閉店したままの商店、仮設住宅での生活といったものが2年10ヶ月という月日とともに「日常」へと変化しています。もちろん家の修繕や再建、店舗の再開といった変化もあります。

と同時に
「ここの道路は窪みがあるから避けて通ろう」
「あそこは通れないからこちらから行こう」
「仮設の家は狭いからあまり物を買い過ぎないようにしよう」
「仮設で親しくなった隣の人が買い物を手伝ってくれる」
といったように、変化を受け入れながら生活されている住民の方々の姿を見て、復興とは必ずしも以前と同じ暮らしを取り戻すことだけではないのだと感じさせられます。

今回訪問したある住民の方は、避難所から仮設住宅へ入居する際、人数制限のため地震前に住んでいた地域の仮設団地には入ることができず、別の地域の仮設団地に住んでいらっしゃいます。
最近行われた公営住宅の募集では元の地域の公営住宅を希望されたのかと思っていましたが、実際は現在住む仮設団地近くの公営住宅への入居を希望されていました。

「ここの方がバス停も近いし、買い物も便利だからね。元の家は時々バスで見に帰れるから。」と少し寂しそうにお話された姿から、変化を日常として受け入れるまでの葛藤や未だ受け入れられない思いも抱えながら、生活されている様子がうかがえました。

わたしたちが毎月訪問する中で、健康面や生活面の不安がひとつでも解消できること、その人に合ったサービスやサポートによって安心して生活が送られること、日々の生活の中でその人らしい選択ができることを目指し、お一人お一人に寄り添いながら、小さなことでも何かのきっかけとなるような支援活動をこれからも継続してまいります。
ジャパンハートでは、熊本地震の被災地で医療支援・物資支援を継続しています。
現地へ必要な支援を届け続けるため、皆さまのご支援・ご寄付をお願いいたします。