活動レポート
日本
2026.07.02
2026年6月10日、ジャパンハート災害支援・対策セクションは国士舘大学防災・救急救助総合研究所にご協力いただき、能登町立松波中学校・石川県立飯田高校で一次救命処置(BLS)研修を行いました。
能登半島地震支援のひとつとして2025年2月から開始したこの活動も、今回が6・7校目となります。
本研修は中高生を対象に「命を守る仕事について知ろう」「命を守る心肺蘇生法について学ぼう」をテーマに実施しており、NGOの仕事内容や医療専門職の仕事のやりがいについて伝えながら、一次救命処置のうち特に重要な胸骨圧迫・AEDについての実技を行いました。
午前に訪問した松波中学校では、2025年2月に続いて2回目となるBLS研修を実施しました。
対象は前回実施時にはまだ在籍していなかった中学2年生です。
能登半島地震以降、奥能登では人口の減少、とりわけ子どもの教育環境などを鑑みて子育て世代の転居が多く、能登町以外の市町村でも学校の統廃合が進んでいます。
能登半島地震の際、ジャパンハートが最初に避難所支援を開始した松波中学校は、来年4月に廃校となることが決まっています。
そうしたなか、「最後にもう一度ジャパンハートのBLS研修を実施してほしい」という学校からのご希望を受け、今回の訪問が実現しました。

前回、ジャパンハートから寄贈させていただいた資材を大切に保管されており、今回も使うことができました。
「簡便な人形で、一度に大人数で手技を試せるのが良い。」
「寄贈させていただいた資機材を近隣の中学校にも貸し出し、使用させてもらいました。」
とのお言葉をいただき、一度の支援を通してひとつの学校だけでなく地域全体の子どもたちに支援が拡がっていることに嬉しさを感じました。

午後からは珠洲市にある飯田高校を訪問しました。対象は1年生で、生徒の中には2025年2月に松波中学校でジャパンハートのBLS研修を受講したことがある生徒も見られました。


ジャパンハートが実施するBLS研修は、一次救命処置について学ぶだけでなく、キャリア教育の機会とすることも目的のひとつです。
避難所支援の際に、「奥能登の子どもたちは大学生や若い世代の大人と関わる機会が少ない」という声を伺ったことから、今回は看護師や救急救命士の仕事のやりがい、大学生活について紹介する時間も設けました。進学や将来の進路選択を考えるきっかけになればと願っています。
終了後、一人の生徒が「女性でも救急救命士になれますか?」と声をかけてくれ、救急救命士になったばかりの年の近いスタッフから歓迎を受けるシーンもありました。

短い時間ではありましたが、ひとつの出会いが進路を考える何らかのヒントになれたら、と思います。