活動レポート

日本

2026.06.02

【災害支援・対策(iER)】輪島市門前で健康診断を実施

 災害支援・対策セクション(iER)は、5月25日~26日に輪島市門前の浦上公民館および剱地公民館にて、社会福祉協議会と協働し健康診断企画を実施しました。前回11月に続く2回目の開催となり、今回は計58名の方にご来場いただきました。

検査内容は、医師の問診に始まり、臨床検査技師による超音波検査、12誘導心電図検査など医療的なものから、身長・体重測定、立ち上がりテスト、5m歩行などの身体機能評価に加え、長谷川式認知症スケールによる認知機能評価を実施しました。

本地域では、能登半島地震による避難生活の長期化や生活環境の変化、医療アクセスの悪化により、特定健診受診率は国の目標値60%に対し40%台にとどまっており、健康管理支援の重要性が高まっています。そのため本活動では、健康チェックを通じて住民の健康意識の向上を図るとともに、必要に応じて地域医療へつなぐことを目的として実施しました。

今回、エコー検査によりエコノミー症候群(DVT)を発見した方が1名、より詳細な検査が必要な方が1名いらっしゃいました。このような方々を早期に地域医療機関へ連携することで、「防ぎ得た死」を抑止するための企画です。また参加者からは「昔はもっと握力があったのにな。運動をしないといけないな」といった発言が聞かれ、自身の身体状態の把握を通じて健康意識の向上がみられました。

企画には、仮設住宅だけでなく修繕した自宅からお越しの方もいらっしゃいました。発災以降疎遠となっていた知人と再会し、2年以上ぶりに安否確認ができたと涙を流される方もおり、公民館という地域拠点の特性を活かし、地域コミュニティの維持・再構築にも寄与することができました。

活動には、iERスタッフに加え、登録ボランティアの医師・看護師、臨床検査技師や作業療法士といったコメディカルが参加し、多様な背景を持つメンバーが集いチームとして活動を行いました。多職種による構成であることから、包括的な支援が可能となる一方で、それぞれの専門性に応じた業務調整や相互のフォロー体制の構築など、チームビルディングの実践の場ともなりました。各検査ブースの設営においては、災害現場での活動経験を持つメンバーから積極的に意見が出され、待ち時間の短縮や動線の効率化に加え、プライバシーへの配慮などについても検討しながら運営を行いました。こうした慣れない環境下でのブース設営・運営は、災害時の巡回診療における現場対応にも通じる実践的な経験となりました。

発災から2年が経過し、発災前の生活に徐々に戻りつつある住民がいる一方で、高血圧などの生活習慣病を抱えながらも医療から遠ざかっている住民もいます。今後も、医療面および生活面で課題を抱える住民が地域の共助の力によって支え合えるよう、支援を継続していくことが重要であると考えています。

 

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年に2回、登録のための研修会を開催していますので、直近の日程については以下をご参照ください。

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