活動レポート
ラオス
2026.09.24
今回、ラオスで実施された小児固形がん手術ミッションに参加し、国立ラオスこども病院で術後看護に携わる機会をいただきました。
活動期間は約1週間でしたが、現地の医療現場で多くの学びと気づきを得ることができました。

今回のミッションでは手術を受けた5名の小児患者さんの術後看護に、現地看護師とともに携わりました。
こども病院の外科部門では外来・手術室・リカバリールーム・病棟を7〜8名の看護師が昼夜を通して担当しており、限られた人員で医療を支えている状況でした。
まずは現地の術後管理の実際を知るため、リカバリールームや病棟で看護師に同行しながら業務を観察しました。
術後はSpO₂モニターを装着するものの、バイタルサイン測定やドレーン管理などが十分に行われていない場面もありました。そこで現地スタッフとともに患者さんの状態観察やドレーン排液の確認、術後離床の支援などを実践しました。

一方で、術後に必要なケアを現地看護師と実践していくことの難しさを感じる場面も多くありました。
多忙な現場では適切なタイミングで声をかけ、現地看護師とともに術後観察を進めていくことは容易ではありませんでした。
限られた人員の中で日々の業務にあたる現地スタッフの状況を理解しながら、その都度声をかけ、術後観察の重要性を共有できるよう心掛けました。
短期間の活動だからこそ、相手の立場を理解し、信頼関係を築きながら関わることの大切さを改めて実感しました。

今回出会った患者さんの一人である5歳のKちゃんは腎芽腫と診断され、術前化学療法を経て今回の手術に臨みました。
ラオス南部の遠方に住むKちゃんはお母さんと二人暮らしで、お母さんは仕事を辞めて付き添いを続けていました。

Kちゃんが手術を受けることができた背景には、ジャパンハート・ラオススタッフによる地方訪問活動や地域病院と国立こども病院との連携など、多くの人々の支えがありました。
現在も化学療法が継続しており、小児がん治療は長期にわたることが多く、患者さんやご家族の生活に大きく影響する医療であることを改めて実感しました。
もし支援や医療へのアクセスがなければ、この治療そのものが実現していなかったかもしれません。
一人の患者さんとの出会いを通して、このプロジェクトが果たしている役割の大きさを強く感じました。
今回の活動を通して、現地で一時的にケアを行うだけではなく、その意義を現地スタッフと共有し、継続できる形につなげていくことの重要性を学びました。
今後、オンラインレクチャーの機会をいただいているため、今回の経験をもとに、術後看護における観察の重要性について伝え、現場での実践につながるよう取り組んでいきたいと考えています。

現在、私はカンボジアのジャパンハートアジア小児医療センターで活動しています。
今回ラオスミッションに参加したことで、ここでの日々の活動も決して当たり前ではなく、多くの人々のつながりと長年の積み重ねによって支えられていることを改めて実感しました。
ラオスで得た経験や学びを今後の活動にも生かし、一人ひとりの患者さんにより良い看護を届けられるよう、引き続き取り組んでいきたいと思います。
看護師 H.N