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ミャンマーで2年4カ月ぶりに日本人医師による医療活動再開へ

up 2022.07.14

国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡春菜)は、7月下旬よりミャンマーでの日本人医師による医療活動を再開します。同国に日本人の医療者が渡航し、治療を行うのは2020年3月以来2年4カ月ぶりのこととなります。

ワッチェ慈善病院での吉岡医師による手術(2020年以前)

このたび現地で活動にあたるのは、当団体の創設者で小児外科医の吉岡秀人。ジャパンハートは、彼が1995年に単身ミャンマーへ渡り貧困層の人々に無償での治療を始めたことから、設立されました。
しかし、その「原点」と言える団体発祥の地ミャンマーでは、国の情勢や新型コロナウイルス感染症の影響で、日本からの医療者派遣が約2年半もの間停止していました。

そして今年に入り入国制限が緩和されたことを機に、吉岡医師とジャパンハート事務局長佐藤が渡航し、ミャンマーにおける事業調整および約1週間にわたる集中的な手術活動を実施する運びとなりました。
期間中は、ミャンマー人の医療者たちによって活動が継続されてきた拠点・ワッチェ慈善病院をはじめとする各地で、吉岡医師が連日手術を行います(約1週間で100件以上予定※吉岡と現地ドクター2名による合計執刀数)。

ジャパンハートでは、今回を皮切りに、日本人医療者による現地での支援活動を徐々に再開していく予定です。

なお、ミャンマー事業においては、拠点病院での治療活動の他、HIV孤児や人身売買のリスクがある子どもたちを受け入れる養育施設「Dream Train」の運営等に取り組んでおり、渡航時はこれら活動地への視察も行います。

ミャンマーで活動開始した当初は、オペ台の代わりに木製テーブルを使う等、厳しい医療環境だった

ジャパンハート ミャンマーでの主な医療活動

公的医療保険制度の整っていないミャンマーでは医療費が高額で、貧しい農村地域の人々は病院へ行くことを諦め、さらに国境地域では、貧しさ故に子どもたちがたった数万円ほどで人身売買されています。ジャパンハートは2004年にヤンゴンに事務所を構え、これらの課題解決に向けて「医療を届け、心を救う」活動に取り組んでいます。
①各病院での外来診療~手術
…ワッチェ慈善病院を拠点に各地で活動。ワッチェでは年間外来診療約10,000名、約1,200件の手術を行っている(コロナ前実績)。
②地方への出張診療
…医療資材や薬を車に詰め込んで無医村地帯に出向き、1~3日間の出張診療所を開設。すべての患者を無償で診察。
③養育施設「Dream Train」運営
…国内にはびこる社会問題・人身売買のリスクがある子ども達やHIV孤児を受け入れる養育施設(里親制度あり)。

本件に関する取材のお問い合わせ

特定非営利活動法人ジャパンハート 
広報担当:上村
電話:03-6240-1564
メール:publicity@japanheart.org

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