活動レポート

ミャンマー

2026.07.16

【ミャンマー】一人ひとりの「働きたい」という願いを力にー視覚障がい者 医療マッサージコース開始ー

「働いて家族を支えたい。」
そんな願いを胸に、14人の視覚障がい者が医療マッサージトレーニングの第一歩を踏み出しました。

一人ひとりの「働きたい」という願いを力にー視覚障がい者 医療マッサージコース開始ー

受講生たちの年齢や出身地、これまで歩んできた人生は様々。しかし「自分の力で働きたい」「家族を支えたい」「誰かの役に立ちたい」という想いはみんな同じです。


ヤンゴンから北へ約620km、無数の金色に輝く仏像で知られる洞窟や美しい自然に囲まれた静かな高原の町であるピンダヤからやって来たミゲーさん(36歳)

一人ひとりの「働きたい」という願いを力にー視覚障がい者 医療マッサージコース開始ー


彼女には、生まれつき視覚に障がいがありました。
8人兄弟の3番目として育ち、米やトウモロコシを栽培する両親を支えながら、料理や掃除、幼いきょうだいの世話など、家族のためにできる家事は全てこなしてきました。
学校へ通った経験はありませんが、この自然豊かな町で多くの友人に恵まれ、静かな人生を送ってきました。

それでもある時、卒業生からこのトレーニングコースをことを聞き「医療マッサージを学び、自分で収入を得て家族を支えたい。
そして地域の人々の役に立ちたい。」という夢を持つようになり、彼女は生まれ育った町を離れ、一人でヤンゴンに行くという大きな決断をしました。

一人ひとりの「働きたい」という願いを力にー視覚障がい者 医療マッサージコース開始ー


ヤンゴンまでの交通費だけでも家族にとって大きな負担となります。
「両親にこれ以上苦労をかけたくない」そんな想いから、大切にしていた金の指輪を手放し、そのお金でヤンゴン行きのバス代を工面しました。
入学後は、初めて触れる点字の読み書きにも一生懸命に取り組んでいます。


慣れない集団生活の中で、母親が恋しくて涙を流す日もあります。また、腕立て伏せなどの体力トレーニングの後には全身の筋肉痛に苦しみます。
それでも彼女は、「ここで学べることが幸せです」と笑顔で話してくれました。

一人ひとりの「働きたい」という願いを力にー視覚障がい者 医療マッサージコース開始ー


卒業後は医療マッサージ師として働き、地域の人々の健康を支えながら、家族や地域に恩返しをしたい。
それがミゲーさんの夢です。

一人ひとりの「働きたい」という願いを力にー視覚障がい者 医療マッサージコース開始ー

医療マッサージコースは、技術を学ぶ場であるだけでなく、「自分の力で未来を切り拓く」ための第一歩でもあります。これからもジャパンハートは、一人ひとりの「働きたい」という願いを支え続けます。