活動レポート
ラオス
2026.11.06
2026年8月31日から9月5日にかけて、ジャパンハートの顧問・アドバイザーである米田医師と、九州大学小児外科の馬庭医師を招へいし、ラオスの国立子ども病院にて小児がんの手術活動を実施しました。

今回の活動では、それぞれ1名の手術と針生検を実施したほか、現地医療スタッフへのレクチャーや患者さんの自宅訪問を行いました。

■ ソーダちゃん
年齢:2歳
家族構成:母 親戚
出身地:首都ビエンチャン
病名:腎臓腫瘍
<患者さんとの出会い>
家族がソーダちゃんのお腹にしこりがあることに気がつきました。
6月ごろにプライベートクリニックを受診しましたが、診断できず子ども病院へ来院。
子ども病院の診断により、腎芽腫疑いであることが発覚。
2026年7月にジャパンハートへ紹介となり、支援のもと、治療開始となりました。
小児がんの治療には、手術だけでなく、抗がん剤による化学療法など、複数の治療方法を組み合わせることが必要です。
ジャパンハートが支援するラオスの小児がん治療プロジェクトでは、2026年8月から化学療法が開始され、手術と化学療法の両面から治療を支える体制づくりが進んでいます。
今回のミッションでは、米田医師が国立子ども病院の医療スタッフに向けて、小児がん治療に関するレクチャーを実施しました。


レクチャーでは、米田医師の実体験から小児がん治療において、内科と外科が連携し、患者さんの状態や治療方針を共有することの重要性について講義を講義をおこなっていただきました。
小児がんの治療では、手術技術だけでなく、診断から治療、術後のフォローアップまで、さまざまな診療科が協力する体制が欠かせません。
ジャパンハートでは、日本人医師による手術支援に加え、現地医療スタッフへの知識や技術の共有を通じて、ラオス国内で継続的に小児がん治療を提供できる体制づくりを目指しています。
今回の活動では、ご支援いただいたコニカミノルタ製の持ち運びが可能なポータブルエコーを使用し、患者さんの自宅を訪問して診療を行いました。


実際に患者さんが暮らす環境を訪れることで、病院での診察だけでは見えにくい、患者さんやご家族の日常生活の様子にも触れる機会となりました。
小児がんの治療には、手術や化学療法といった医療的な支援だけでなく、患者さんやご家族が治療を継続できるよう、生活環境にも目を向けることが重要です。
ジャパンハートでは、病院での医療活動にとどまらず、患者さんやご家族が置かれている状況を理解し、一人ひとりに寄り添った支援を行うことを大切にしています。
次回の手術活動は、2026年12月を予定しています。
ラオスでは、小児がんの治療体制の整備が少しずつ進んでいますが、継続的な治療を提供していくためには、医療技術の向上だけでなく、診療科間の連携や患者さんとご家族への支援など、さまざまな取り組みが必要です。
ジャパンハートは今後も、現地の医療スタッフと協力しながら、ラオス国内で一人でも多くの子どもたちが適切な治療を受けられるよう、活動を続けてまいります。

ラオスオフィス 里見春佳