活動レポート

ラオス

2026.09.29

【ラオス】未来の看護師さんへ~福岡看護大学での講義を通して~

はじめに

私はラオスで小児がんプロジェクトを担当してる根釜宏平です。
ラオス小児がんプロジェクトでは、ラオスの首都ビエンチャンにある国内唯一の小児専門病院を拠点として、小児固形がんの治療技術移転を行っています。
プロジェクトの目標は小児固形がんに対する治療技術をラオスへ移転することです。
そして、将来的にはラオス人医療者だけで治療を行い、ラオス国内で治療が完結できる体制をつくることを最大の目標としています。
一人でも多くの子どもたちが適切な医療を受けられるようになることを目指して活動しています。

2026年7月9日、福岡県にある福岡看護大学にて、看護学科1年生の「国際看護学」の授業(2コマ分)を担当させていただきました。
当日は約100名の看護学生の皆さんが受講されており、多くの学生さんに向けて講義を行う貴重な機会となりました。

▼福岡看護大学記事:国際医療NGO「ジャパンハート」根釜宏平さんによる特別講義🌏✨

【ラオス】未来の看護師さんへ~福岡看護大学での講義を通して~

講義内容

今回の講義では2コマを担当させていただきました。
講義全体の大きなゴールとして、
「看護師には多様な可能性があること」
「世界にはさまざまな価値観が存在すること」
そして
「自分らしい人生を歩んでほしい」
というメッセージが、少しでも伝わればという思いで臨みました。

学生の皆さんに
「国際協力に興味を持った」
「看護師としての可能性が広がった」
「こんな働き方があるんだ」
「自分も何かに挑戦してみたい」
と思っていただけるような講義を目指しました。


1コマ目:テーマ「私が見た世界」

ラオスでの活動内容や医療の現状、現地の文化・価値観、そして「豊かさ」や「幸せ」について、グループディスカッションを通して学生の皆さんと考えました。

2コマ目:テーマ「国際協力とは 〜看護師として世界と関わる方法〜」

これまでに出会った患者さんやご家族とのエピソード、国際協力のさまざまな形、そして「今後どのような看護師になりたいか」といった未来について、共に考えを深めました。

講義の様子

講義は2コマ連続、計3時間で行いました。
受講生は約100名と大人数でしたが、せっかくの機会ですのでグループワークを中心に進め、グループごとに発表していただきました。
私自身も忘れかけていた大切な視点や学生ならではのフレッシュな意見に触れ、非常に多くの学びを得ることができました。

グループワークでは、
「なぜ看護師を目指したのか」
「幸せとは何か」
「どのような看護師になりたいか」
などを話し合いました。

その中で特に心に残ったのは、誰かが発表を終えるたび、自然と周りから温かい拍手が沸き起こっていたことです。
こうした思いやりのある行動が自然とできる学生の皆さんを見て、「人としても素敵な看護師になられるのだろうな」と感じました。

【ラオス】未来の看護師さんへ~福岡看護大学での講義を通して~

登壇して感じたこと

【ラオス】未来の看護師さんへ~福岡看護大学での講義を通して~

今回このような貴重な機会をいただき、私自身もこれまでの看護師人生を振り返る良いきっかけとなりました。
講義後には学生さんから多くのメッセージをいただき、「根釜さんのような看護師になりたいです」といった素直なコメントも寄せられ、本当に嬉しく思いました。

改めて、看護師という仕事の素晴らしさを実感しています。他者の人生の重要な場面に関わることができる職業だからこそ、「私と出会えてよかった」と思っていただけるような看護師であり続けたいと、思いを新たにしました。

今回講義を受けてくれたのは1年生であり、まだ病院実習も経験していません。
看護師を目指した理由は人それぞれですが、患者さんやご家族にとってはどのような理由であれ目の前の看護師がすべてです。
今回交流した学生の皆さんには、いま抱いている純粋な思いをずっと大切にしてほしいと願っています。
私にとっても、「なぜ看護師になったのか」「自分ならどのような看護師に診てもらいたいか」を再確認する大切な時間となりました。

今後に向けて

自分自身の体験や思いを言葉にして伝えていくことの大切さを、改めて実感しました。

私の経験を伝えることで、一人でも多くの学生が看護師という職業の可能性ややりがいを見つけ、「看護師を目指してよかった」と思えるきっかけになれば嬉しく思います。
海外に限らず、日本国内でも多くの医療従事者が日々全力を尽くしています。
誰もがそれぞれの場所で、それぞれの役割を果たしています。

私自身はラオスで小児がんの適切な治療が受けられる社会の実現を目指し、これからも活動を続けていきます。
私たちを信じ、懸命に病気と闘っている子どもたちやそのご家族がいます。
一人の看護師にできることには限界があるかもしれませんが、多くの方々と力を合わせながら、ラオスの地で全力で取り組んでまいります。

【ラオス】未来の看護師さんへ~福岡看護大学での講義を通して~

今回このような貴重な機会をいただいた、福岡看護大学の関係者の皆様および私の講義を真剣に聞いていただいた学生の皆さんに感謝申し上げます。

【ラオス】未来の看護師さんへ~福岡看護大学での講義を通して~

ジャパンハートラオス 看護師 根釜 宏平