活動レポート
日本
2026.09.04
現在、災害支援・対策セクション(iER)は令和8年熊本地震の被災地にて支援活動を継続しています。

ジャパンハートマーケティンググループの佐藤樹です。
普段は、ジャパンハートを支援していただいている法人支援者様の対応業務に従事しております。
そんな、医療者でも災害対策・支援部門でもない私が、急性期の被災地支援に入り感じたことをお伝え出来ればと思います。
私は7月30日から8月4日まで熊本県八代市内の避難所にて支援活動を行いました。
現地に到着したのは30日のお昼頃でした。
避難所では、八代市在住のジャパンハートボランティア看護師が一人で医療的ニーズを拾いながら対応していました。
自身も被災していながら看護師としての責務を全うしている姿に感動しながら、我々もすぐに現状の把握から入り、避難されている方々がどのような状況に置かれ、何を必要としているのか、一つひとつ確認していきました。

現地に入る前、私の中にあった「災害支援」のイメージは、医師や看護師がけがをした方を診療したり、必要な医薬品を届けたりする姿でした。
しかし、実際に避難所で過ごしてみると、必要とされている支援はそれだけではありませんでした。
「(仮設トイレが臭いため)トイレに行きたくないから水を飲まないようにしている」
「支援物資が届いているが管理が出来ておらず何がどれくらいあるのか分からない」
「何日も堅い床に段ボールを敷いて寝ている」
「毎日同じパンを食べている」
避難されている方々とお話しする中で聞こえてきたのは、病気やけがだけではなく、全てが満足に整わない避難所生活での疲れや悩みでした。
発災から日が経つにつれ、避難している方々のストレスも疲れも溜まっていく中で、
私に求められていることは、医療行為以外のことは全て行い、避難所の生活環境を少しでも良くすることでした。
必要な物資を把握し調達すること。
物資が避難者の手に確実に届くように管理すること。
トイレ掃除や手洗い場の設置など衛生環境を整えること。
車中泊をしている人の確認。
その一つひとつが、被災された方々の生活を支えるために必要な「支援」なのだと、現場に立って実感しました。

私自身、医療行為をすることはできません。
だからこそ現地に入るまでは、「自分に何ができるのだろう」という思いもありました。
しかし、災害支援の現場は医療者だけが必要とされているわけではありません。
避難所で何が起きているのかを把握し、必要なものを探し、環境を整え、医療者が活動しやすい環境をつくる。
避難されている方が少しでも過ごしやすい環境にする。
これも大切な役割の一つであると強く感じました。
また、今回現地に入ったことで、普段の仕事に活かせることもたくさんありました。
日頃、法人支援者の皆様からいただくご寄付やご支援について、御礼をお伝えし、その使途や活動をご報告する立場にあります。
もちろん、それまでも皆様からのご支援が活動を支えていることは理解しているつもりでした。
しかし今回、自分自身が被災地に入り、支援に必要な物資が届き、それが避難している方々の手に渡っていく様子を目の当たりにして、「支援によって現場が動く」ということを、これまで以上に実感しました。
災害が起きたとき、必要な場所へすぐに人を送り、その時々で必要とされる支援を届ける。
それができるのは、発災してから寄せられるご支援だけでなく、平時からジャパンハートの活動を支えてくださっている多くの皆様のおかげです。
東京に戻った今、支援者の皆様からお預かりしているものの重みを、以前とは少し違った感覚で受け止めています。
被災地では、時間の経過とともに必要とされる支援も変わっていきます。
ジャパンハートは、これからも現地の声を聞きながら、その時に本当に必要とされる支援を届けてまいります。
今回、現地で出会った皆様、活動を支えてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
ジャパンハートでは、熊本地震の被災地で医療支援・物資支援を継続しています。
現地へ必要な支援を届け続けるため、皆さまのご支援・ご寄付をお願いいたします。