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活動レポート

 

熊本地震後の今。 熊本市南区 保健子ども課の取り組み ~県外からの医療支援チームの統括とコーディネーション~

2016.09.26

熊本地震から5ヶ月が過ぎました。
我々iER事業では、支援後の様子を定期的に被災地の皆さんとの交流を通じて、経過を追っています。

その中で、一番現地の方々のお話が活発になるのは、「振り返り」。
それぞれの皆さんから、とっても貴重な経験のお話を沢山拝聴します。
そこで、「これは私たちだけの間で独占してはもったいない」と感じ、
全国のジャパンハートを応援してくださる方に、共有しても良いかと確認すると、「是非お願いします!」と心強いご返答が返ってきました。

そこで、回数を分けて、熊本の皆さまが経験したことをお話したいと思います。
ぞれぞれ違う立場から見たそれぞれの熊本地震。
この貴重な経験から、私たちは学ばなければなりません。

その第1回目は「熊本市南区 保健子ども課の取り組み」です。

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ジャパンハートは、熊本地震の際、熊本市南区の医療巡回支援活動を行いました。
さて、本来、医療支援チーム(医療救護班といいます)は、
どのように活動を行っているのでしょうか?
 
本来は、自治行政に設定される災害対策本部が災害支援を統制します。
県内・県外医療救護班もその傘下に入り、行政の指示・調整の下、ニーズに応じた医療支援を展開します。
 
発災当初、この熊本市南区の保健子ども課のみなさんは、自分たちの役割について戸惑いがあったといいます。ですが、その中、姉妹市関係のあった沖縄より医師会の医師が南区役所にやってきてこのように尋ねました。
「医療対策本部はどこですか?」
 
保健子ども課の皆さんは、そのような体制を設置するべきであるというアドバイスを受け、
その先生と共に災害対策本部を設置、経験のない中で、外部医療救護班の統制と調整を始めました。
 
避難所のリストアップからアセスメントまでの指示、巡回計画と割り当てまでを行い、
当時ジャパンハートも含め、4~5チームをまとめ上げました。実際は沖縄医師会の医師の
方々の技術的なアドバイスや指導もあり、医療救護班の統制・早期自立に向けた診療方針も明確に指示され、「こんなに健康問題への対応が必要になるとは知らなかった。」と感想を述べられています。
 
「我々がやらねば!という意識の喚起があったからこそ、ここまでやってこれた。行政対応の葛藤が多い中、我々は、沖縄の先生と医療チームの皆さんが手伝ってくれたからこそ、ここまでやってこれたと思っている。」

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その後5月中旬前から保健子ども課が本格的に自立を目指し、区内の保健健康問題の対応を行ってきました。9月半ばまでで南区内の避難所が閉鎖され、仮設住宅の運営も始まり
区内にある4箇所ほどの避難所健康問題対策を行っています。
 
「3ヶ月程度の避難生活では、皆さん運動不足と偏食による体重の増加と成人慢性疾患へのリスクが高まっていることなどの報告を受けている。仮設住宅の運営も、顔の見えるコミュニティつくりには時間が必要で、なれない環境で生活を始めた特に高齢者引きこもりや孤立が心配。災害前から取り組んでいるウォーキングの促進なども、これを機会に広めていきたい。」と今後の対応に関しても、積極的に取り組まれています。
 
皆さんは、包み隠さず、現場で起きていたことに加え、ご自分たちがどう感じていたか、どう思っていたか、を話してくださいます。
ただ、ひとつ感じる事は、一生懸命やりきった皆さんは、被災されている中でも晴れやかな表情をされていることでした。
 
保健子ども課の皆さんも被災されています。ご自分やご家族の避難生活も考える必要のある中、行政として住民被災者の皆さんへの責任を全うする姿には、感銘を受けると同時に、われわれの支援がどこの誰を支えることが良いのか、と考えさせられます。

南区+JH ミーティング風景
急性期の対応を経たからこそ、今の積極的な健康保健問題への取り組みに繋がっているのかもしれませんね。

是非次回をお楽しみにしてください!


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