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活動レポート

 

ニーズ調査でさえ、逆にストレスを与えてしまうこともある

2018.09.13

今回は7月に発生した西日本豪雨の災害支援のため、7/17~7/19岡山県倉敷市真備町に行かせてもらったことについて書きます。

私は牧丘病院の医師と共に、倉敷市の訪問診療を行っているつばさクリニックさんに派遣され、
小さな避難所となっている公会堂や神社、各家庭などに声掛けや物資の配達、診察や処置の介助を行いました。

海外研修以前、災害研修でニーズに沿うことの重要性を学びました。
自分がしたい支援をするのではなく、まずはニーズを拾うこと、そして本当に必要とされている支援をすること。と言いつつ、実際は患者さんと接するように目の前の被災者の方々と接しケアしたという感じでした。

被災者の方々の訴えで初めて気づくことが多く、自宅には支援物資が届かないため不便、小学校には段ボールベッドがあるが小さい避難所には布団は支給してもらえないのか、支援物資の栄養が偏っている(腐らないように新鮮なものが少ない)、入れ歯が流されてしまった、ペットを1階に置いて行ってしまい亡くしてしまった、足の傷は暑さで蒸れるから覆わずに作業している、あせもができるけど風呂は車で行かないと入れないし混んでいる、普段の血圧の薬はどうしよう、日中は家の片付けに行くから往診に来られてもいない、など。

そしてこれらは、何気ない会話から得られる情報だったというのが印象的でした。

ニーズ調査でさえ、逆にストレスを与えてしまうこともありますが、
今回は震災当初からつばさクリニックさんが巡回され、被災者の方々との関係性が築けていたからこそ、話せてもらえたのだと思います。

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全く同じ災害はなく、その災害が起こる季節、規模、原因、地域などによって必要とされる支援はそれぞれ異なります。
だからこそ、災害支援を経験した人が現場に入ることはとても意味があるし、毎回出た課題を次に活かすことが重要であると思います。
今回の経験をまた次の機会に活かせるように振り返っていきたいと思いました。

後日、ケアマネさんに向けて活動報告をする機会があり、災害におけるケアマネの動きを少し調べてみました。
災害対策として、安否確認の優先順位や想定される避難所の把握、災害後の入院や入所などの緊急対応、他の地域でのサービス継続や変更の手続き、などがありました。医療者として支援することばかりを考えがちですが、被災した時に自分がどのように動いたら良いかも考えておかなければいけないと感じました。

今回貴重な経験ができたのも、勤務を調整してくださった牧丘病院のスタッフの皆さん、そして災害後すぐに足を運びニーズを拾って派遣につなげてくださった古屋部長のおかげです。小さい病院でありながらすごいパワーを感じました。  
   
山梨市立牧丘病院 吉田裕香

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