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活動レポート

 

【山梨県 牧丘】~関係を繋いでいく~

2018.04.18

今まで経験しないような厳しい寒さを経験した牧丘の冬。
寒さの中でも日照日が多く穏やかさを感じますが、それはここに住む人々の温かさからも無意識に抱く気持ちなのかもしれません。
立春が過ぎた今、牧丘でも日中を温かく感じることが多くなりました。


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さて、私の牧丘での研修終了まで残り1か月となりました。
はじめは、在宅支援ってなんだろうと社会資源や介護保険の理解が全くなく飛び込んだ世界。戸惑いばかりから、患者さんの思いに沿い選択肢は広げることができると学んだ経験は、少しづつ確かに、楽しさへ代わっていきました。様々な出会いが思い出され、未熟さに落ち込むことも感動することも感謝を述べられたことも、すべてがかけがえのない体験です。他職種から事務までのスタッフが平等に相談できる関係性、患者さんや家族からと野菜や果物を頂き心配してもらえるような距離感、スタッフと患者なんていう壁はない気軽さ。
私は、この牧丘という環境にとても助けられて過ごしてきました。

こんなに人々とのつながりがあり温かいと感じる場所なのに、時折私は心苦しく思うことがあります。アドバンスドナースとして赴任し活動してきましたが、わたしの活動の意味が見いだせないからです。自分にばかり与えられている感覚。期間限定で関わることでわたしの活動は何か還元されただろうか。何になっただろうか。今から何ができるだろうか。残せるものは。助けになるものは。年が明けてからは、そのような思いを巡らせては、自分自身の無力さと諦めの中にいたように思います。

自分に浸りすぎると物事の本質は見えづらくなる。
自分がこうだという感覚はたいてい不確かだったりする。
以前、そのような助言を受けたことを思い出し、思い切ってスタッフの皆さんがジャパンハートについてどのように思われているかを聞いてみました。

すると、ここで働く皆さんがジャパンハートである私たちに求めるものは、
”ずっと繋がりをもっていてほしい”
ということ。長くからジャパンハートとの関係性を持ってくれる牧丘病院ですが、「もし人が来なくなっても、どこかで繋がっていたいじゃんね」と、話してくれたのです。

現に、この地域では過疎化・高齢化が著しく、スタッフの人員も年々厳しいものになっています。求められているものは、率先力や、円滑に回るように指揮する人材だとか、人を絶やさないための取り組みだとかを私は想像をしていました。到底手が届かずどうしようという思いだったのですが、わたしは、自分のイメージの求められている像に捕らわれ、無力感を抱いているだけだということが分かりました。


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残された時間を、「わたしの役割について」自分の中で課題として捉えてみます。
それは、今受けた思いを自分の中でとどめるのではなく周りへ繋いでいくことではないかと思っています。牧丘を知っている人にも、同じように知らない人にも、ここの土地で過ごされる方々の思いを知ってもらいたい。与えられた経験があるからこの土地に根付くよさを伝えていきたいと思っています。

そのために必要なのは、今ここにいるからこそ、ここで過ごす人々の思いをより知っていくこと。あと1か月の過ごした方を悔いのないように、誰かの声に耳を傾け受けとる姿勢。ここに来た時の原点に戻りますが、わたしが今日からできることだと思っています。そして、お互いにとってのメリットについて、もう一度問い直し、関係を繋ぐことについてわたしなりに考えていきたいと思っています。


アドバンスドナース 泉 好美 

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