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活動レポート

 

【宮城県女川】一人の誰かのために

2017.12.15

女川町で活動させていただいているアドバンスドナースの小野です。

女川町を支援しているNPOはいくつかあります。

その中でNPO法人カタリバさんが女川町の子供たちを支えています。私もカタリバの方々と共に過ごさせていただいております。
その活動も含めて報告させていただきます。

NPO法人カタリバは、震災のあと、学び場を失くした子どもたちを支援しようと向学館を設立し、子どもたちの放課後の学び場を提供し続けています。現在では、女川町だけでなく岩手県大槌町、そして熊本地震のあった益城町にも学び場を築いて活動の幅を広げています。

私が女川町に移り住むことが決まった時、カタリバの活動に関わろうと思い立ち、担当者とのメールのやり取りが始まりました。
移住してから4ヶ月目に入り、カタリバの向学館に通い続けて2ヶ月が経ちました。

そこで見えてきたものは、女川町が好きな子どもが多いということと、女川町に病院はあるけれども、その中身を知っている人が少ないということでした。
看護師になりたい人や親が看護師として働いているが、「何をしているのか知らない。」と、そういった声が聞かれました。

女川町の地域医療センターとは、見た目は病院ですが、中身は19床の有床診療所と老健の併設施設なのです。外来看護師は、外来診療に留まらず、訪問看護や巡回診療、病児保育、町のイベント補助など、幅広く携わることで地域の人たちと関わっています。

私は、「診療所のことを子どもたちが知らないのはもったい無いと思うが、自分が子どもたちやカタリバの向学館の人たちと関われる時間は限られている。限られた時間の中で認知度を上げるのは無理だと思う。それなら自分がこの先いなくなっても、看護師や医療センターのことに興味を持った人が、そのリソースにつながれる仕組みを作ったらいいかも。万人に必要とされなくても、一人の誰かのためにあってもいいな。」と、そういう発想から掲示物を作成し、掲示させていただくことになりました。

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IMG_8998-30-11-17-11-24.JPG話は変わりますが、小学生の頃から向学館に通い続けているある高校生が、「ここは良いところ。友だちとだけでなく、先生とかいろんな人と触れ合えるのが良いと思う。」と、話してくれました。
 
バイトや部活で忙しい高校生たちが他の用事の合間を縫って通い続けているのは、それだけ通う価値を感じているからだと思う一場面でした。
また12月からは、カタリバ発信の全国高校生の学びの祭典が始まります。高校生が自分が取り組んできたプロジェクトを発表し、同じ想いを持つ全国の同世代と出会う「マイプロジェクトアワード」。


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子どもたちにとって価値を感じる場所があるのは、私はとても羨ましく思います。そして、その場所がこれからも在り続け、子どもたちが健やかに成長し続けて行ってほしいと願っています。
それは、震災の記憶が薄れつつある私にとっては、女川町の街並みの変化をみると町が着々と発展していくことに喜びを抱きますが、震災の記憶を抱えながら育つ子どもたちが、これからも健やかに成長し続けられるのか気がかりなのです。

何か問題を見つけようとするのではなく、ただ子どもたちの傍らにいる存在であること。
傍らにいることで見えてくるものがあるということ。

私にとってのアドナーの活動は、病院にとどまらない活動です。

目に見えるカタチになっていませんが、一歩ずつ着実にカタチにしていってます。
 
地域に根ざすことは、これからも模索し続けます。想いをカタチにすることで見えてくるものがあると信じて、これからも進み続けます。

アドバンスドナース 小野  薫

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