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活動レポート

 

【山梨県牧丘】~その人の存在感や役割に気付ける看護者でありたい~

2017.12.03

彩りの紅葉、日が沈む早さを感じ(高い山に囲まれている盆地なので本当に早いです)、縁側には干し柿が吊るされている様子をよく目にします。
夏から牧丘での活動を開始しましたが4か月が早くも過ぎ、移ろいのはやさに驚きながら、
戸惑ばかりから、徐々に楽しんで過ごせるようになった自分の変化を感じています。
 
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在宅訪問では足が不自由ながら杖をついて「気をつけて」と玄関まで見送ってくれるおばあさん、
「おばあちゃんの料理がすき」というお孫さんと2人暮らしで支えあう世帯、
家に帰らないと不安な家族と大丈夫だったよと畑の状態を笑顔で報告する高齢の女性、
病室内でお互いがお互いを心配して押すナースコール、
奥さんへ叱咤ばかりの亭主関白なご主人が「家内には言えないけど、苦労はかけたくないもんね」と
わたしに溢したサービスに同意する一言、
お孫さんが祖母へ1日の報告を交えながら行う食事介助の光景、
認知症を持ちながら家で最期を迎えられるなら幸せと奇麗なパジャマを毎日着る独居の女性と見守るお子さん、
高齢者が高齢者を手ひき歩行している様子、
 
多くの出会いと、気が付くと笑顔になっている日々。
温厚で濃厚な人々、そして人々の繋がりに基礎を置く、この地域での様々な体験。
 
ありのまま在ること
 
それを表現できる関係性はとても心に響きます。
誰かを気遣ったり思いあうことは自然とその人らしさの役割を担っているように感じます。
 
もちろん、第三者からみるときれいごとばかりではないかもしれません。
ただ家族が介護する事が幸せなのではなく、たとえ在宅だろうが、病院にいようが施設だろうが、
どこか互いの思いがあれば、幸せの機会は得えられるのだと、この地域では
互いに自分らしさが表現できる方法が、いろいろな形であるのだと気づかされます。
 
 
先日、地域の緩和ケア研修会に参加させていただきました。
残された時間を自分はどう過ごしたいか、という問いの研修。
わたし自身のやっておきたいことのひとつは、家族や友人などわたしを支えてくれた人たちへ感謝を伝えたいということでした。
そうすると、わたし自身が、今、人生をどう在りたいか、どう過ごしたいかが少し見えたような気がしています。
健康な状態でも、自分がこう在りたいという生き方みたいなものは、なかなか自覚しにくいものです。
 
すこし話は変わりましたが、
人として「自分はこう在りたい」という、その人の存在感や役割に気付ける看護者でありたいと思っているこの頃です。
 
知るほど味深い牧丘町。
予定を延長して春までこの地域で過ごすことを決めました。
 
少し覚えた甲州弁、
スタッフや患者さんに笑われることもありますが、わたしのペースで関係を築いていきたいです。
 
 
アドバンスドナース 泉 好美

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