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活動レポート

 

【島根県隠岐】その人らしさを大切にできる人でありたい

2017.11.03

先日、受け持ち患者さんの外出に同行したときのことを書きたいと思います。

本土の病院で治療を受けたその患者さんは、治療を終えても食事摂取やリハビリがすすまず、自宅退院までのワンクッションに島前病院に戻ってこられました。
隠岐に戻っても、やはり食事を食べなかったり、ケアに拒否をしめされる時もあり、そういった場面が日に日に多くなってきました。これは困ったとカンファレンスを行い、ご本人の意欲を引き出すため、自宅へ外出することになりました。

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        ※ 病院から夜勤のときに見える朝焼け

疾患のためか午前中はいつも眠そうな患者さん、
外出の日も入浴後なこともあり、眠そうにされておりました。
担当のリハビリの先生と出発し、車に乗ってもやはり眠そうな患者さんに、外出に出てもなにも変わらないのではないかと不安に思いながら、患者さんの家に到着しました。

その日のプランは、家でお昼ごはんを食べてゆっくり過ごしてもらうということで、
家ではお母さんがお昼ごはんを作って待ってくれていました。
「ただいま」と家に入ると、さっきまで眠そうだった患者さんが自分で歩き出し、自宅にいた時にいつも座っていた定位置に。目もしっかり開いていて、お母さんの「お父さん、ごはん食べる?」にしっかりとうなずかれました。

普段、調子の悪いときはスプーンすら持たない患者さんが、お母さんが作った焼き飯をきれいに全て食べられました。
そして「食べなさい」と私たちにもお菓子や果物をすすめてくれました。

聞けば、長年職人をしていた患者さん。昔は休みなく働いていたそうで、お酒もたくさん飲まれたそうです。
私たちにお菓子をすすめるように、人をもてなすことも好きだったとか。

台所の真ん中で座って食事をしている姿と、お父さんに食事や飲み物をちょこちょこ出すお母さんの姿をみて、これは私の想像ですが、その患者さんはきっと、かなり男らしい職人さんだったでないかと思いました。
病気のため、今は看護師にオムツを変えられたり、ごはんを食べさせられたりされていますが、人のお世話になることに、素直に従えない、だから拒否してしまうことがあるのではないかと思いました。
 
島前病院ではこのように、患者さんの外出に同行したり、退院後、不安のある患者さんのもとへ病棟の受け持ち看護師が退院後訪問へ伺ったりしています。
患者さんの生活の場に入っていくことで、病院のなかだけでは見えにくい、患者さんのその人らしさが見えた気がしました。
 
どの患者さんも、誰かの子どもであり、誰かの配偶者であったり、誰かの親であります。その人らしさを大切にできる人でありたいと思いました。


IMG_5120.JPG私のアドバンスドナースとしての1年が終わりました。

つたない文章でしたが、
いろいろとレポートさせて頂きありがとうございました。



※右の写真は
 病院の釣り大会でアジを釣った時のものです。


アドバンスドナース   村林





















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