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活動レポート

 

【宮城県女川町】出島巡回診療

2017.04.30


ジャパンハートにおける海外の活動と、女川町地域医療センターの共通点。
それは、限られた人数で地域の方々に良い医療を提供しようという考えを持っていることだと思います。 
 
歴代のジャパンハートの看護師は、同じ女川町内にある「出島」と「江島」と いう2つの離島へ出向く巡回診療へ行かせていただくことが多く、私も何度かそのメンバーに入れていただいています。
今回は、その巡回診療の様子をお伝えします。 
 
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巡回診療に行くメンバーは、医師、薬剤師、事務、看護師(1〜2名)の4〜 5人のメンバーで構成されます。
今回は、本島から船で20分程の出島に行きました。 
 
 
島へ行くには、車→船→車と乗り継ぎます。
出島には、災害復興住宅が立ち並ぶ中に集会所があり、そこに併設された診療 所の中で診察を行います。 

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(↑集会所の一室が、即席の診療所になります) 
 
診療所と言っても、診察室と待合室と受付の設備があるだけなので、診察に必要な最低限の物品と、予約された患者さん方個々の定期処方薬とよく処方される薬品を準備しておき、患者さんの症状に合わせて多少の内服薬や外用薬の処方が変更されても対応できるようになっています。 

 
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(↑用意してきた薬) 


 
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(↑電子カルテと処方箋用のプリンタは到着してからセッティングします)
 
だいたい一回の巡回診療に、15人前後の患者さんが予約されています。
診察が始まる13時になると、患者さんが続々とやってきます。
患者さん同士ほとんどの方がお知り合いのようで、待合室はたちまち穏やかな雰囲気となります。
 
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(↑待合室の様子)
 
出島は、震災前は診療所が運営されており、平日であれば医師がいる環境だったらしいのですが、震災後はその診療所も閉鎖されてしまい、震災後も慣れ親しんだ島に住み続けることを選択した島民のために、女川町地域医療センターによって巡回診療が始められたそうです。 
 
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(↑診察が終わって自宅へ帰る患者さん) 
 
予約されているのに、終わる時間になっても来られない患者さんがいました。
すると、事務スタッフが家に電話をかけたり、センター長自ら患者さん宅まで出向き、インターホンを鳴らしたりします。
「今、漁で忙しい時期なのかな〜」などと言いながら、大急ぎで仕事から帰ってくる患者さんを待つということも、この地域だからこそ経験できる地域医療なのだと思います。 
 
予約されている患者さん全員の診察が終わると、スタッフ全員で片付けと掃除を行い、また車→船→車を乗り継ぎ、センターへ帰ります。 

 
170430_miura07.png船頭さんが、かっぱえびせんを用意して待っていてくださいました。 
 
職種の域を超えて、みんなで協力し合いながらフレキシブルに動き、巡回診療は運営されます。
月に2回、出島へ出向く巡回診療は、震災から6年経過した現在もこうして継続的に行われています。 
 
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(センター長)
こうして、出島巡回診療は終了です。 

女川町地域医療センター アドバンスドナース 三浦 エリ

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