活動内容

視覚障害者自立支援

2010年5月より外務省のNGO連携無償資金協力基金を受けミャンマーで開始された活動です。この活動は視覚障害者の医療マッサージ指導者の育成、医療マッサージ教育カリキュラムの作成、専門教科書の作成を目的としています。

ミャンマーの視覚障害者は統計上は約16万人とされていますが、実際には30〜40万人いるとも言われています。彼らの現状は厳しく、盲学校があってもその存在を知らず一生を村で隠れるように過ごす者が少なくありません。盲学校の数もきわめて少なく、ほとんどの視覚障害者は教育を受けられません。そして各盲学校の教育格差は大きく、毎年数名の大学進学者を輩出する都心の盲学校と、マッサージや竹細巡、占いなどの職業教育を主に行う地方の盲学校との教育レベルには明らかな差があります。また盲学校に入学できた者でも一般社会で自立できるのはほんの一握りで、マッサージを始めとするあらゆる職業教育を受けても経済的自立には結びつかないのが現状です。
彼らの主な職業はマッサージで、学校で手技を習います。しかし専門家による指導は受けられず、先輩から後輩に受け継がれる形で習得しています。そのため手技の習得だけにとどまり、基本的な解剖生理学の知識はないまま社会に放り出されてしまいます。そして実際に経済的に自立できる者は、ほんの一握りしかいないのです。
そこでジャパンハートではミャンマー社会福祉省の協力のもと、視覚障害者らに医療マッサージの専門指導を受けさせ、リラクゼーションマッサージとの差別化を図り、一般社会へ医療マッサージの専門家として進出できるためのトレーニングセンターを開設しました。

現在、全国の盲学校より選出された学生を受け入れています。彼らの専門指導にあたっているのが、日本人専門家の塩崎真也先生。塩崎先生も学生らと同様に視覚障害者で、日本の盲学校での教員経験と米国で学んだ教育学の知識を生かし、指導教育にあたっています。そして日本人である塩崎先生をサポートするのはミャンマー人のダン・クンチャン先生です。クンチャン先生もまた視覚障害者で、日本の按摩マッサージ指圧師の国家資格を取得しています。現在は塩崎先生の通訳兼専門家として、この活動の柱的な存在となっています。

トレーニングセンターの学生以外の視覚障害者たちに対しては、日本人専門家を短期招聘し、小規模セミナーから全国レベルの大規模セミナーまで適宜行い、学生、社会人を問わず技術情報交流のできる場を設けています。
ジャパンハートではこの活動を通して、ミャンマー政府関係者をはじめ、視覚障害者教育関係者らに専門教育の必要性を理解してもらうとともに、視覚障害者の地位向上を目指すネットワーク、システム作りの基盤になることを期待しています。

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