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活動レポート

ワッチェ慈善病院医療活動 

<手縫いガーゼとボランティアのかたち>

2018.08.08

<手縫いガーゼ>

ミャンマーは8月になり雨季に入りましたがまだまだ残暑も厳しく、じっとしていても汗が滲んでくるような気候です。

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ワッチェ慈善病院では数日前に手術ミッションが終わり、徐々に患者さんも退院され、人で埋め尽くされていた病棟にも静けさが戻ってきました。私たちもやっと一息ついているところです。

今回は、普段病院で使っている
手縫いガーゼについて少しお話させていただこうと思います。

発展途上国にかぎらず、医療活動を行う上では医療材料は必要不可欠な存在です。
ミャンマー国内で購入できる物もありますが、ミャンマーではなかなか手に入らないものも多くあります。そんな時は、日本で購入したり寄付で頂いたものをミャンマーへ持ち込んで使用しています。しかしながら、日本から持ち込む資材は、一度に持ち込める量に限界があり供給が不安定で、ミャンマー国内で手に入るものに比べ高価であるという難点もあります。限られた予算・資源で工夫して医療資材を調達する事は、継続的な医療活動を行うためにも非常に重要です。

ワッチェ慈善病院では、日本製のガーゼの他にミャンマー国内で手に入るガーゼ(以下ミャンマーガーゼ)を使用しています。ミャンマーガーゼは大量に手に入り価格も安価ですが、ほつれやすく裁断した部分から糸くずが出てきてしまうため手術などには適しません。
しかし、日本製のガーゼはコストが高く、ふんだんに使用する事はできない…。


そんな悩みを解決してくれたのが、手縫いガーゼでした。
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手縫いガーゼとはミャンマーガーゼを裁断し、手のひらほどの大きさに折りたたみ、端を縫い合わせたガーゼで、丈夫で厚みがあり、糸もほつれず、吸収性に優れています。
主に手術中や、術後の傷の処置に使わせていただいており、なくてはならない存在です。
大変便利な手縫ガーゼですが、既製品があるわけではありません。


実はこの手縫いガーゼは、ヤンゴン在住の日本人ボランティアの方々が一枚一枚手作業で裁断して、折りたたみ、縫っていただいているものなんです。こんなに沢山の手縫いガーゼを作るのに、どれだけ大変だっただろうと思うと、頭が上がりません。


実際の手術での縫いガーゼの活躍をご紹介します。
 

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メッソーナン君。16歳。首に重度の熱傷を負い、首と胸がくっついたまま固まってしまい、自由に首を動かす事ができませんでした。


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今回の手術で、くっついてしまった首の皮膚を切って、代わりに足から皮膚を移植する手術を行いました。移植した皮膚が生着するまでは、少なくとも10日間は移植した部分をガーゼで固定しつづけなくてはなりません。皮膚にガーゼを縫い付けてしっかりと固定するため、沢山の手縫いガーゼを使用しました。

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まだガーゼは外れていませんが術後の経過は良好です。自由に首が動かせるようになって、手術する前より幸せな人生を歩めるように、と願いながら、毎日処置を続けています。


医療現場では医師や看護師が目立って見えますが、今回紹介させていただいた手縫いガーゼを作って下さるヤンゴンのボランティアの方々のようなあらゆる支援に支えられています。
そのおかげで必要な医療物品を使う事ができ、継続的に多くの患者さんに医療を届ける事ができるのです。
これからも手縫いガーゼを使う度、1枚1枚に込められた想いを感じ、感謝しながら医療活動を続けてまいりたいと思います。

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ワチェ慈善病院 長期看護研修生 工藤清佳


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