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活動レポート

カンボジア裏話 

カンボジアの病院で安心安全な給食を届けたい(料理人:野村 インタビュー)

2018.08.07

スォ―スダイ!
ジャパンハートカンボジア広報担当の押谷です。
 
日本では10人に8人は治る小児がんがカンボジアでは、医療にアクセスできなかったり、衛生管理がきちんとできていなという理由から10人に2人しか治らない状況です。
そんなカンボジアでがんの治療の治療中の安全な栄養食を提供するために給食センターを立ち上げます。
そのPJリーダーとして日本からやってきた料理人・野村さんをインタビューしました。
 
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押谷
日本では高級割烹で和食を学ばれていたそうですね!
一見、料理人の世界と国際医療って遠い世界の様に思えるので最初伺ったときはびっくりしました。ジャパンハートを知ったきっかけはありますか?
 
野村
私は大阪出身なのですが市内でご夫婦が営む和食割烹の見習いとして2年半ほど修行をしていました。
ところが2016年の秋ごろ、病院に行ったら鬱(PTSD)であると診断されたんです。。
振り返ると朝早くから深夜遅くまで働く生活を送っていたんですよね。。私は小学校から野球をやって高校は野球推薦で愛知県の高校に進学した超体育会系。体力・精神力にも自信があったので、「まさか自分が、、」といった感じでした。
その後、その仕事はやはり大将と折り合いが合わず、退職し、療養をしながら引きこもっている生活が進んでいました。

そんな時、いつも家か会社にいる父親から市内まで車で送って行ってほしい、と言われ、内容を聞くと、ある人の講演会に行くと言っていたので「おやじが講演会なんて珍しいな~」と思い、興味本位で自分も行ってみることにしました。行ってみると松下幸之助の意志を継ぐ「青年塾」で塾長を務める上甲さんの講演会でした。
70歳を超えていらっしゃるのですが汗だくになりながら熱量のある講演をされていて本当にパワーがあり、心から感銘を受けました。
あまりに感激し、講演後楽屋までご挨拶に伺って自分のこれまでの経験と自分自身を変えたいと思っていることを上甲先生に話しました。すると、真摯に話を聞いてくださり青年塾に誘っていただけたんですよね。
その青年塾の同期で一緒だったのがジャパンハートの理事長である吉岡春菜先生だったんです。
それがジャパンハートとの出会いですね。
 
押谷 
そんな出会いがあったんですね。とはいえ、吉岡先生と会うまでは海外に一度も行ったことがなかったとか!?
そんな中カンボジアに長期滞在って大きな決断だと思うのですが、、

 
野村
青年塾で春菜先生(理事長)と活動している期間に秀人先生(最高顧問)とも話す機会が何度かありました。
自分も精神的に落ち込んでいるタイミングでしたからいろいろと相談したんですよね。
秀人先生のやっていることは本当に刺激的でした。外からみると、お金とか関係なく自分を削って見返りも求めず突き進んでいる姿にすごく刺激をもらいました。
以前の仕事がすごく理不尽な部分があったので「こんな大人っておるんやな~」と心底感動したのを覚えています。
そこで秀人先生からジャパンハートカンボジアで料理を作らないかと誘われました。
「医療者は忙しくて、肝心の自分たちが食の管理が出来ていない。健康管理の為にもしっかりとした食を取らせたい。」と。
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(ジャパンハートカンボジアにて手術前の最高顧問と野村さん)

押谷
現在は給食センターの立ち上げということで来ていますが、最初は食事作りに誘われていたんですね。笑
 
野村
そうなのです。
ただ、ジャパンハートを手伝うようになって給食センターを立ち上げたいという計画があることを知りました。いいろいろと動いた結果、青年塾やジャパンハート、父親の縁から北海道に本社を置く洋菓子屋「きのとや」の長沼会長から給食センター建設にあたる費用をご寄付いただき給食センターの設立が本格的に進むことになりました。
ですので、最初はスタッフさんのご飯を作りに来るはずだったんですが、加えて給食センターPJのリーダーとしてカンボジアに来ることになりました。笑

 
押谷
すごい展開ですね。実際にカンボジアに来てどうですか?
 
野村
まず実際にカンボジアに来てオペや患者さんの診察で一日走り回っている医療者やアドミニのスタッフを見ると、やっぱり何か力になりたいと心から思いましたね。なので、オペ期間は出来るだけ自分がご飯を作り皆さんに元気を出してもらえるような食事を出すようにしています。
「ご飯のお陰でオペ乗り切れたよ~!」とか言ってもらえるんです。やっぱり来てよかったなと嬉しくなりますね。
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一方で給食センターPJの方はというと、会社で働いた経験がないので最初は事業の進め方の右も左もわかりませんでした。。周りの経験のあるスタッフさんにも助けてもらいながら今1カ月ほどたってやっと事業を進めるにあたってのタスク管理もできてきました。
一から何かを作る大変さを実感しています。
 
 
あと、カンボジアの栄養事情も住んでみてわかってきました。
発育不良の5歳未満の子供は減少傾向にはあるものの依然として高く32%。また、5歳未満の子供のうち24%が年相応より低体重と判断されています。そして、カンボジアでは乳幼児の73%が亜鉛欠乏症で、71%が貧血、28%がビタミンA不足です。
それは医療の問題もありますが、しっかりとした栄養の知識がなく個人の嗜好以外でメニューを考えるということが生活の中に根付いていないことも大きな原因です。そもそもカンボジアには現在は栄養学を学べる大学がないので、日本では小学生でもわかるような【たんぱく質・脂質・糖質・ビタミン】のそれぞれの役割も浸透していません。
 
子ども医療センターは小児がんも含んだ子どもの治療を目指しているのですが、小児がんの子どもの栄養や安全な食事の提供はさらに大変です!
現在、カンボジアで栄養事業をしている日本のNGOに協力いただいてカンボジアの現状に合ったメニュー作りを考えています。もちろん、料理人の経験しかないので、緻密な栄養素を計算したメニューを考えた経験がなく、いろんな方にご協力を頂きながら進めているものの正直どうしていいかわからず不安だらけです。
 
また、給食センターの設計にもかかわっています。
こちらも、もちろん初心者ですが、日本の小児がんの子どもに給食を出している病院に見学に行かせていただいて見様見真似で図面を書いたり、それを専門家に相談して図面に起こしてもらったり、それをもとに建設会社を探して見積もりを取ってもらったり、、と進めています。
大変ですが、面白いですよ!
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押谷
すごいですね。給食センターの完成が楽しみです!
最後に野村さんの今後の目標や夢を教えてください。
 
野村
以前の夢は自分で料理屋を出して、たくさんのお客さんを笑顔にしたい、と考えていましたが
前働いていた店で人間性が信用できない大将に当たってしまいました。
なので、自分は飲食店だけでなく、いろいろなところでたくさんの経験経て、その中で料理人として何かの形で世の中に貢献できれば、と思っています
まぁ、まずはしっかり給食センターを建てて運営する事。
そのあとの道は特に決まっていませんが、、
「カンボジアにも適応できる料理人」としてなにかできることを考えていきたいですね!笑
 
押谷
「カンボジアにも適応できる料理人」!いいですね~
まずは、給食センターの成功ですね。一緒に頑張りましょうね。
ありがとうございました!

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詳しくは→http://www.japanheart.org/about/recruit/#an18


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