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活動レポート

医療者育成 

カンボジアの周産期事情③(助産師:菊地より)

2018.07.08

スォースダイ!
カンボジア駐在助産師の菊地南です。
 
先ほど隣の分娩室で、赤ちゃんがほぼ同時にふたり産まれました。
地元の病院のすぐ隣にAAMCが建っており、地元の病院の連携病院として位置しています。
妊婦健診室は地元の病院の一室を間借りして行っており、地元の病院の分娩室のお隣にあります。正常分娩は基本的にここで現地の助産師さんたちが取り扱っているので、カンボジアのかなりリアルな分娩をここで見ることができます。
写真①0708.jpg

 
それがまた、見る度に胸が痛くなるようなお産です。あのお産を見る度に、色々な思いが込上げてきます。
医療者の教育が破綻したポルポト政権。その影響を今も強く受けている現状。
お金がなければ泣き寝入りするしかない世界。
教育レベルが低く医療者を含む全ての人々の理解力の低さ。
産科医がいない中、お産を扱うしかない現場。
安い給料で働き、副業をしなければ家族を守れない社会。
医療者としての熱意や思いやりを教わることなく次の世代を教える人たち。
保険制度が整っておらず、高額な医療費を自費で支払わなければいけない。
根深い医療不信、医療者不足、医療の質の悪さ、伝統医療への信頼の厚さ。
正しい情報を得ることができず、噂や迷信に惑わされてしまう人たち・・・。
カンボジアの医療や生活、人々を知れば知るほど、難しさを感じます。
 
現地の病院に呼び出され、赤ちゃんを蘇生するためのマスクを持って全速力で病院へ走り、
蘇生が終わった後に、やるせなさに泣きながらAAMCに戻ったこともありました。
助産師として当たり前の知識や技術をしていても、『現地の助産師や先生に教えられたことと違う、あの人は知識も技術もない。私たちの方が良く知っている。』とカンボジア人助産師たちに受け入れられず、苦しい日々が続いたこともありました。
寝ずに戦っても打ちのめされ、涙を拭く暇もないくらいまた次の戦いが待っている・・そんな毎日に心が病んでしまいそうなこともありました。
写真②0708.jpg

 
だからこそ、今こうしてカンボジア人の子たちが成長し、笑顔でいてくれることに幸せを感じます。まだ規模は小さいけれど、周産期事業が続いていることに誇りと喜びを感じます。これまでの耐えた経験がなければ、この幸せはきっとこんなに感じなかったはずです。
根気強くコツコツと登り続けたからこそ見える景色を、今きっと見ているんだと思います。
写真③0708.jpg

 
朝、妊婦健診室の前に妊婦さんがずらっと並んで座っているのを見ると、「今日は忙しくなるな」と思いながらひとりでニヤニヤしてしまう自分がいます。妊婦健診室を始めた頃は、受診者数が0の日も続きましたが、今はこうしてわたしたちを待ってくれる妊婦さんがいる。幸せです。
 
カンボジア駐在助産師 Minami Kikuchi

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