◇参加者の声
6月手術ミッション参加
手術室看護師:中桐恵
水島中央病院勤務
カンボジア手術ミッション初参加
カンボジアから帰国後、実はプチうつ状態でした。
6月手術ミッション参加
手術室看護師:中桐恵
水島中央病院勤務
カンボジア手術ミッション初参加
カンボジアから帰国後、実はプチうつ状態でした。
普段ポジティブ思考の自分が、なぜこんな状態になるのか理由が分からず、
抜け出せない洞窟の中を歩いているような感じがしていました。
本当に理由が分からず、仕事もやる気になれずといった感じで2週間が経とうと
していたころ、カンボジアからメールが届いていることに気がつきました。
1週間同じ部屋で過ごし、友人になったスタッフからでした。
メールには私が帰国した後の写真が添えられていて・・・
そこには、自分が(手術の)器械出しをした子供たちが元気に笑っていて、
その中で一緒に看護したスタッフも笑っていて・・・
この子達はこんな顔で笑うんだ〜、こんな顔を生で見れてうらやましいな〜
みんなも元気に頑張ってるんだ〜って思ったら、
急に懐かしさとうれしさとで胸が熱くなりました。
ほんというと、泣きそうになりました。
帰国後ずっとプチうつだった理由が少し分かった気がしました。
「こんな笑顔を私は現地で見ることができなかった・・・」
日本で手術室に勤務していることもあり、このミッションでもずっと手術室だったので
器械出し(手術)して片づけて、準備して、器械出しして・・・の繰り返しで、
また1週間のうちの多くの時間を体調不良で過ごし、自分が行った看護に意味を見いだせなかった
のだろうと思います。カンボジアの人たちに何ができたんだろうって・・・
だけど、自分が手術という形で携わった子供たちが元気に笑っている写真を見ていると
ほんの少しだけど、この笑顔の力にはなれたのかなと思え、またいつか
こんな顔を今度は生でみたいなと次への1歩を踏み出せる気がしています。
いつかきっと・・・それまでは日本からいろいろなサポートを行っていく予定です。
私がこのミッションに参加したいと思ったきっかけ。
それはある人との出会いとその人が背中を押してくれたから。
やっぱり「思ったらやってみる。それが大事。
他の国にでることはそんなに難しいことではない。やろうと思ったら絶対やれる」
その一言に、行ってみよう、やってみようと決めてから、あまり深く考えずに参加希望し、
トントン拍子にカンボジアへたどり着いていました。
「悩むところはするかしないかではなくて
すると決めたことをどうやって成し遂げるかということ」あるマンガの中の大好きなセリフ。
本当にそう思います。あとは、やりたいと思ったことは口に出すこと。
そこからは思ってもみないような人脈が出来上がります。そして必ず支援者が現れます。
だからもし悩んでいる人がいたら、ぜひやりたいってことを口に出してみて下さいって言いたいです。
カンボジアという国を知らないみんなから、撃たれないの?食べ物は食べれるの?
無給でしょ、よくできるね。とよく言われます。
その中でも、無給ってすごい、なんでそこまで?という言葉は必ず誰からも言われます。
私はこの1週間で、一生忘れないかけがえのない時間を過ごし、人に出会い・・・
そういうことってお金に勝る唯一のものではないかと考えています。
その国の歴史を感じ、カンボジア人の友達もでき、同じ志の日本人の友達もでき、
かたことのクメール語で触れ合い、なぜかそれでも意思が通じたり・・・それでお互い
笑いあったり・・・こんなに長く感じた1週間はなかったように思います。
そしてこんなに忘れられない出来事もないような気がします。
物がない中で一生懸命工夫したり、考えたり、協力しあったり・・・
ただ、1つ淋しかったこと。
患者さんの名前が呼べなかったこと。カンボジアでは、年が下の子はオンっていうとか
あまり家族でも名前を呼ばない風習もあるとのことでしたが、やっぱり、カルテNoなど
ではなく、関わった人は名前で呼びたかったなと。
いつかきっと、またかならず、だれかの笑顔に会いに行きたいです。
笑顔ばかりではないかもしれないけど、本気で心を交わせられる看護をしたいです。
この1週間は看護ってなんだろうってたくさん考えた期間でした。
心をこめて オークン(ありがとう)。
6月手術ミッション参加
形成外科医:中川 崇
おかべ形成整形外科クリニック勤務
カンボジア手術ミッション初参加
海外医療ボランティアなどをしている者はみなこうした風景に親しみを感じるらしいが、残念ながら自分にこうした感覚がほとんどない。きちんと舗装された道路、綺麗に造られた建物、よく掃除された部屋。そういう「日本的な」街並み以外には、とても大きな違和感を感じる。花の都と呼ばれるパリの三日間ですら苦痛に感じる自分。ここで5日間過ごすのか。いや、自分は知っている。そんな感覚は半日もせずに消え失せ、自分はすっかりカンボジアの自然と風俗になじんでしまうことを。そうやって自分は様々な国々を巡ってきた。
しかし何度そうした経験を繰り返しても、いっこうに「慣れない」のだ。日本以外の風俗に最初に触れる瞬間に。経験は人生於いて重要なツールだが、それが全てを解決してくれるわけではない。こういう「慣れない」自分をストレスに感じつつも、それがいかなる経験にも左右されない、自分が自分である証左と感じつつ、2時間の道をゆられた。
夜になった。暑い。昼間は炎天下の中、20名ほどの診察を行なった。病歴を聞くのが困難ではあるが、通訳が頑張ってくれたおかげで、予想より早く終わった。しかし暑さが応える。寝床は、土間に敷かれただけのゴザ、これがまた強い「違和感」をもたらしたが、そんなことを感じるまもなくつかれと暑さであっという間に寝入ってしまう。
5日後、全ての手術を終了し、帰途につく。正確には代表が残った手術をまだ続けている。甲状腺腫瘍がやたら多かった。顔面神経とひどく癒着した耳下腺腫瘍、再発を繰り返したべーカー嚢胞。悪性腫瘍も二人いた。手術適応には悩んだが、家族と本人と相談し、一人は実施することになった。
ダーマトームがないためメスで採皮することになった植皮症例もあった。メスの切れがよかったのはラッキーだった。中国製品でよくある切れないメスであれば、患者さんに申し訳ない植皮しかできない。
それにしてもナースたちはよく動く。文句一つ言わず、慣れないはずの仕事を笑顔でこなしていく。
この団体の特筆すべきところである。彼女たちにこれだけのビジョンと、活躍の場所と、やりがいを与える代表に刮目せざるを得ない。
また、近いうちに行くだろう。」
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